99%のLOVE

0%のLOVE

「正直、蘭のこと好きとか考えたことないかな。」
そうだよね。そうだよ。あははは。
何期待とかしてたんだろ。
涙が溢れ出してくる。
だんでだろ、別に私のこと好きとか思ってたわけじゃないのに。
「じゃあ、俺もう帰るから。」
え、まって、こんなところ見られたら。
私はとっさに走り出した。涙が止まらなかった。
わかってるよ。ただの幼なじみだったんだよ。
バタッ
「あっ、すいませんって、神崎!?」
私はゆっくり顔を上げた。
日向君だ...
「神崎、大丈夫?」
日向君は優しく聞いてくれた。
横を振り向くと、秋がこっちにきている。
やだ、やだ、こんな顔みせられない。
私は思わず日向君の腕を掴み、走り出していた。
「あ、ごめん。」
「ううん、大丈夫だけど」
「あの場に居たくなくて」
「そっか」
「なんで...日向君は泣いてる理由聞かないの?」
バカだ私、こんな事言って。
「泣くってことは辛かったってことだから、辛かったことを無理やり話してもらおうとは俺は思ってないよ。」
「日向君は、優しいんだね。私、聞いちゃって。部室で秋と美南先輩が話しててね。秋は私のこと好きとか考えたことないんだって。」
「そっか」
「別にね両思いとか思ってたわけじゃないんだけど、心の底では少し期待してて、幼なじみって言葉にすがってて、私が一番近くにいるとか思っちゃったりして。ホントバカ」
「一番近くにいるからこそ好きとか考えることが出来なかったんじゃないかな?」
なんで、日向君はこんなに優しいの。
私のことバカとか勘違いしすぎとか思わないの。なんで、なんでよ。
涙が止まらない。
「えっ?」
まるで私が泣いている顔を隠すかのように、日向君は私を抱きしめた。
すごくいい匂いがするし日向君の心臓の音が聞こえる。
心臓の音と共に足音が聞こえた。
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