without you
「はい、できました。ランチのお時間は大丈夫ですか?」
「もう行く。レディを待たせたら男がすたるしな」
「そうですね」

というより、税理士の高見原まゆ子さんは、たとえ1分でも待たされるのが嫌いなタイプだと、社長も私も知っている。

「じゃ・・行ってらっしゃい」
「おうっ。3時にはここに戻る。遅くなるようだったら連絡するよ。いつもどおりな」
「分かりました。お気をつけて」

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