without you
「ほい」
「ちょ、っと社長?何でそんな高いところによく使う塩を置くんですか。場合によっては私の手が届かないでしょう?」
「俺には丁度いいからついな。ごめん。以後気をつける」

・・・そうだった。
背が高い社長は、物を高いところに置きたがるというヘンなクセがある。
ということは、どうやら社長は、このキッチンを時々使っているのだろう。

せっかく作ってもらったんだから、使わなきゃ損だ。
妙なところで安心した私は、激しくなっていた鼓動を静めて、また朝食づくりに取りかかった。

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