without you
途端、そば焼酎が、俺の喉に染み渡るのを感じた。
この程度じゃまだ酔ってるとは言えねえが、良い雰囲気にほろ酔い気分になっているのが、自分でも分かる。

「俺がガールフレンドに望むもの。それは女らしい外見!美人歓迎!」
「まんまじゃん」
「ホント」
「それからー、俺はー、ガールフレンドには甘えてもらいたいんだよ。思いっきり!そして頼ってほしい。頼られるの好きなんだ、俺。心配するくらい。んでー、もっと心配かけさせてくれるとー・・・なんてぇの?胸がこう・・キュン!とかグッ!ときてよぉ。もうすっげー嬉しい!ますます惚れちまう!もうこれは、俺の恋愛主義(イズム)と言っていい・・・」
「だから長続きしないんですよ」と言った木戸が、ため息を一つついた。

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