without you
「そいつは俺のことを、そういう目で見てない。だから今、俺が“好きだ。つき合ってくれ”と言っても、100%の確率でオーケーしないだろう。そうなると、俺たちの関係は完全に変わってしまう。しかも悪い方向に」
「なるほど・・・。つまり、社長と彼女候補であるご友人の関係は、今100近い友情値はあるけど、恋愛に移行するとなると、“ゼロか100か”しかない。そして今は、“恋愛値絶対的ゼロ”な状態、ということでしょうか」
「う~ん。そいつが俺のことを“友だち”と思ってるかどうかも、正直怪しいんだが・・・ま、そういうことだ。だから今はこれでいい。そいつと離れたくないから。そいつがどっか・・・俺の手の届かない所へ行ってしまうのが、今はすげー怖いんだ」

< 418 / 636 >

この作品をシェア

pagetop