without you
な・・・なんて夢を見てしまったのよ、私は!

「夢でも社長にキスされる、じゃないない、キスされる寸前とかもう・・・どこまで私はアホなんだろうね?」
と、ミス・ヘッジホッグに言っても、ベッドサイドテーブルに鎮座している彼女は、愛嬌のある表情を保ったまま、何も言わない。
のはもちろん、ぬいぐるみだから。

まぁ・・・おかげで、いつもより少しだけ早起きできた。

思いっきりフゥと息を吐いた私は、「夢見すぎ」と呟くと、ベッドからおりた。
そして、ミス・ヘッジホッグのすぐそばに置いているスマホに目が行ってしまった。

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