without you
・・・これは。また派手な痣になるだろうな。
それにスカートは破れて、靴のヒールが取れてしまった。
厳密にいえば、護身術の稽古中、自分でヒールを取ったんだけど。
武器にするために。

とにかく、これらはもう処分しなくちゃと思いながら、私はボストンバッグに入れていた、ラフな稽古着を着て、スニーカーを履き、ひとりで暮らす自宅マンションへと帰った。
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