魂‐soul‐
もし自分だったら自分を陥れた張本人の手伝いなどしたくないから、すぐに「俺がそうなんだ」と告白するだろう。
 
「何か報酬でもあるんじゃないの?」
 
雅が言った。
 
「それか、脅されているとか」
 
朔馬も呟いたが湊はいまいち納得できなかった。

テレビで被害者の変貌ぶりが中継されていたではないか。

もっとも、以前の被害者を見たことはないのでどれほど変わっているのかはこの目で確かめていないのだが。
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