魂‐soul‐
魂の入れ替えが行われたのはそれぞれがゲームに敗退したあと。

なので、ゲームが始まる前は正真正銘の本物のはずだ。

言葉に詰まった朔馬は悔しそうに項垂れた。

武流は二人の間でオロオロしていた。

一通りのやりとりを湊は瞬きもせずに見ていた。

だが何も分からない。

心のどこかで友を疑うことにブロックを掛けてしまっている。

自覚はしているがどうしても思ってしまう。

誰も変わってなんかいない、と。

今回のゲームは何かおかしい。
 

「鬼ごっこしようぜ」






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