魂‐soul‐
数え終えた武流はまだ座っている湊と朔馬に走り寄った。
 
「タッチ!」
 
朔馬の背中を叩きすぐに逃げ出した。
 
「おい!」
 
人一倍負けず嫌いの朔馬は隣にいる湊に鬼の役を渡した。

そして胡坐を掻いていた足を崩し逃げ始めた。
 
「俺?」
 
湊は戸惑いながら立ち上がった。

「捕まえてみろよ!」
 
先程まで鼻で笑って馬鹿にしていた朔馬が中指を立て挑戦的に笑った。
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