魂‐soul‐
深く考え込んでいたとき、今まで規則的に動いていた時計からビーと音が鳴った。

まるでゲームオーバーを知らせるように。

直後、湊が立っていた反対側のタイルが爆発音と共に吹っ飛んだ。

「何や!」

突然の出来事に集中力が途切れてしまった。

『制限時間が残り二十分になったね。これから五分に一回、どこかで爆発するから』

スピーカーから聞こえた、幼い少年の声。

もうそんなにも時間が経過していたのか。

湊は爆発したタイルを見た。

思っていたよりも威力が強い。

もし床をいじくって爆発すれば命の保障はない。

ここで命を落とした人も少なからずいるだろう。

一瞬脳裏を掠めた最悪の事態。

頭を横に振って無理やり消し去った。

座っていてはいけない。
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