怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】


就活が始まると


「ここからは美祈1人で頑張らねぇと。見捨てるわけじゃないからな。いつだって応援してる」


「そうだよ。人より可愛い事は、悪いことじゃなくて幸せな事なんだから。美祈は何も悪くない。もうあの頃とは違うんだから大丈夫。早く彼氏を作って幸せにならないと」



「ほんとだよね。誰とでも寝る女と言われた私は未だバージンって」



ずっと仲良しの3人で笑いながらお酒を飲んだ。



すぐに克服は難しいから、見た目も出来るだけ地味で仕事以外の話しをしなくてすむような感じから始めたいと思っていた。



マコのいない場所で仕事をするという緊張感。


他の事に悩んだりすることなく仕事を覚えることに集中したい。


そのためには、まず1人でも集団の中で過ごす事が平気にならなければならない。


以前は出来ていた事だけれど、今はそれが難しい。


1人で頑張る為の準備として地味に見える女創りが始まった。
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