泣き虫とヒーロー ~約束の四つ葉のクローバー~
そんな、私の声に
郁人は冷めた声で
「俺に関わるな。」
そう、聞いた時もないような低い声で
私に向けた時のない敵意むき出しの瞳で
私を見据えた郁人に、
言葉を失ってしまった。
この一週間で何があったの?
ううん、その前から郁人の様子はおかしかった。
そう考えている私を尻目に郁人は椅子から立ち上がると、私の目の前を通り過ぎて行った。
その時に鼻を掠めた大好きな郁人の柔軟剤の香りに
私の思考回路はもう一度動き始めて、
教室から出て行った郁人を
気づけば走って追いかけていた。