泣き虫とヒーロー ~約束の四つ葉のクローバー~
止まらない涙。
今日泣いてばかりだ。
布団に顔を潜り込まれて涙を拭く。
だけど、
「奈緒?」
郁人の心配そうな声。
「起きたの?」
少し焦ったような心配そうな麻友の声に
私は寝たふりを貫き通した。
暫くすると
私が寝ていると信じてくれたらしい2人の元へと着信が鳴り響いた。
2人は、
同時に出て、
わかったとだけ言うと
親からといって、郁人は私の頭を撫でてから
かえっていった。