世界樹と雫
第一本
うとうと、と。睡眠を貪っていた筈だった。突如感じた異変に、潤った瞳を開き、外へ出る、

「っ、……!?」

地が唸りを上げながらばらばらに割れて行く。異変元と思われる世界樹を急いで見上げる。

腐敗、していた

衝撃の事実と、急な眠気に塗れたわたしは、成す術も無く闇に意識を手放して、轟音を響かせる地面に突っ伏した。
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