第二秘書は恋に盲目
眩しさと物音で目が覚めた。朝だ。いや、もうお昼になってる。

横では、看護師の八田さんが点滴を交換してくれている。

「あら、体調の方はどうです?
働きすぎと雨に打たれたことで、風邪をこじらせたんでしょうね。
昨日、倒れたんですよ、須藤先生の目の前で。
覚えてます?」

「えぇ、…覚えてます」

恥ずかしながら…、覚えていますよ。
何度お世話になったら気が済むんだって思ってるでしょ?
いっそ、口に出してください。
その優しさが逆にツラいです…。

はっ…!
それよりも気になることが。
< 142 / 334 >

この作品をシェア

pagetop