第二秘書は恋に盲目
今だって、千歳と兄貴が付き合うことになったらって考えると兄貴に腹が立つけど…。ふたりがいるところを想像して、どこかお似合いだと思ってしまう自分がいる。

だからって俺は別に、兄貴に負けた訳じゃねーけど。

「素直に…。

雅樹くん、話聞いてくれてありがとう。ちょっと落ち着いた」

「うん。

じゃ、おやすみ」

ふー。
自分の部屋に戻ってベットにダイブする。

あのバカ兄貴!
もう少し上手くやれよ!

こんなことやってたら、俺が心奪われちゃいそうだろ!

翼ちゃんに電話でもして、気を紛らわせるか。

そう思って電話番号を表示させたがいいが、そのままぽんとベットの上に携帯を放り投げた。

こんなこともそろそろやめないとなー。千歳と関わって、俺の中でも何かしらの変化が起きていた。
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