第二秘書は恋に盲目
正直に言ってしまったことを後悔しつつ、須藤先生に何て言われるのかを待つ。

「そうですか。
すいません、立ち入ったことを聞きました」

「え?
あ、いや、構いません」

あ、なんだ。
何でもなかった。
よかった、ホッとした。

だけど安堵したのも束の間。なんだろう、この近くからじーっと感じる視線は。
気になって顔を向けると、シレーっとした目でこちらを見ているあやめちゃん。

「あ、ごめん。
勉強の邪魔しちゃった?」

「それ誰?」

興味があるのかないのか、
鉛筆で指しているのは須藤先生。

「私を助けてくれた先生だよ」

「何歳?」

年齢?
なんで知りたいの?
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