第二秘書は恋に盲目
「えぇ!?」

「あの日、君にビンタを受けてから僕の概念は180度変わったんだ。周りの女性に、僕がああやって声をかけられて嫌がる人なんていなかったからね。
今さらながら、もっと人のことを考えなきゃって気づいたんだ。

そりゃ、ビンタされた時は頭に来たさ。秘書ごときにって君を見下したのも確かだ。

だけど、あの日から君のことが忘れられないんだ。
君は、僕を初めて対等に扱ってくれた女性だから」

予想だにしなかった、ドがつくほど直球の告白に頭がついていかない…。

ま、待ってよ。
私たちが会うのって、今日で2回目じゃない。それで結婚って…。

「あの…。お気持ちは嬉しいのですが…」

「今の僕に不満があるのなら、変わってみせる。だから…」

四条さんがこんなふうに言うなんて…。聞いてた人と違う態度に、きゅっと胸が締め付けられる。
苦しくて切ない。
どうして私なんかのためにそこまで必死になってくれるんだろう。申し訳なくなってきた。
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