地味男の秘密
「よし、行くか」

「ん」

手を握られ隣を歩く

横目でチラッと見ると、やっぱ整った顔してるなぁ…

「顔になんかついてる?」

「え?!」

「顔、見すぎなんだけど」

「見てないわよ、自意識過剰」

「ふぅん、ここはいろ」

近くにあったファミレスに入る
なんか変な感じ

今まで付き合っているフリをしてきて、学校以外であったことなんかなかったし
学校終わりですらなにもしなかったし

連絡すらほとんどしていなかった



なにしろこの外見よ
なんなんだこの美形は…

「雅ってもっと派手なのかと思った」

「え?」

「学校だとうるさいし、人気あるみたいだし?」

「う、うるさいな」

「意外に服装もシンプルなの選んでたし、ギャップだな」

「そ、そ、そういうかみ…圭人こそ意外だった」

「ん?」

「服装とか…普段の雰囲気と全然違うし。てか違いすぎるし」

「ん、惚れた?」

「は、はぁ?
んなわけないでしょばか」
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