地味男の秘密
「変な行動すんなよ、このまま家まで歩くぞ」

「うっ、うん…」

どうしよう
隣に圭人がいてよかった

私1人じゃなにもできない
怖くなってきた


「雅、大丈夫だから。俺の手しっかり握ってろ」

「け、圭人…」

「なに泣きそうになってんだよ
守ってやるから安心しろ」

なんでこんなに優しいんだよ…

彼氏役頼んだのが圭人でよかった



「あと、つけられてる気配、今まで感じたことある?」

「う、ううん、ない…」

「んじゃあまだ家はバレてねぇかもしれねーな」

「ば、バレたらどうなるの?」

「何か嫌がらせされるかもしれないじゃん。よし、途中でまくぞ」


そう言うと圭人はぎゅっと私の手を握る力を強め、さっきよりもスピードをはやめた
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