地味男の秘密
「じゃ、神谷と雅!ありがとう!」

「また明日」

「美香、また明日ね!」


手振って2人で、来た道を引き返す


「圭人、ごめんね」

「いいよ、気にすんな」

「あんたそんな性格良くないでしょ」

「お前喧嘩売りたいの?」



~♪



【雅ちゃん、またあの男といるんだね
ぜってぇ俺のが幸せにできるよ?
この間は見失っちゃったけど、今度は見失わない
そいつと別れないと、どうなるか分かるよね?】


私は怖くて放心状態だった
圭人の声なんて全く耳に入らない

どこから見てるの?
今この瞬間も見てるの?

近くにいるの?


「おい!雅!」

「…っひ!」

「…またあいつからだろ」

「………」

「見せてみろよ」

「や、でも…」

「なに今更遠慮してんだよ」


そう言って私の手から携帯はなくなって
圭人のもとへ


「本当にしつこい奴だな
犯罪だろこれ」

「う、ん」

「雅来い」

「へぇ?!」


私は圭人に腕を引っ張られて一緒に歩いていく


一体どこに行くの…?
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