ドクター2
「筒井美保さ~ん。
診察室にお願いしま~す。」
診察室から顔を出した看護師に声をかけられ、母親が美保を起こす。
「美保、起きて。
順番来たよ。」
美保は返事もできないほど熱にやられているようで、
ふらふらとしながら起きはじめた。
母親が手を引いて診察室に入ろうとしたところ、
看護師に待受で待つようにいわれ、待受に戻った。
美保は不安を隠せず、母親を振り返っていると、看護師に背中を押され診察室に入っていった。