Last love
「? それは喜んでいいのかな~?」
「ハイ!もちろん!だって若く見えますよ~」
「ありがと!じゃこれもらうね」
「ありがとうございます じゃレジの方に」
CDにチェックを入れ会計をしている間もトオルは美里に話かける
「またターコイズ来て下さいよ」
唇を少し横に閉じて笑顔でトオルが言う
CDを受け取りながら
「そうだね・・でも主婦が夜出かけるのはなかなか難しいんだよ~ でも由美 この前一緒に行った友達 貴方の事気にいってたから誘ってみるね」
「ぜひ お願いします 待っています」
自分だけがこんな風に言われてるはずがないのになぜか悪い気がしない なんだかとても懐かしい気持ちが沸いてきている感じがした
それがこれからの美里を大きく変える最初の気持ちだとはまだ気付いてはいない
CDショップを出て夕飯の買い物をして家に帰る
CDを受け取った花奈はご機嫌で早速部屋にこもって聞いている
食事の支度をしていても頭に浮かんでくるのはトオルの顔だ
笑顔のかわいい子だったな~ 由美を誘ってまた行ってみようかなんて思いながら
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