幼なじみがあたしを〇〇の標的に!?
抱きしめてくれる彼を、あたしはこれ以上求めたくない。
そりゃ…一瞬は…。
別にいいかなって、心が揺らいでしまったけど…。
もう十分だよ。
「辛かったな…」
あたしの抵抗を無視する結月はそう言った後、あたしの頭を優しく撫でてくれる。
そんなに……哀しそうな声出されたら、振りほどけないじゃん。
結月の腕。
さっきの大斗を思い出し、あたしは結月に体を預けてしまった。
そしてまた涙を溢れさせてしまう。
「本当は怖かったよ…。
大斗に…最後までやられるんじゃないかって思った。