さくら
「おーおかえり拓海ー」
教室に戻るとさっきの4人が全く同じ場所でまだ喋っていた。
「なんか変な奴に声かけられた…」
「は?女?」
「うん」
「何逆ナンパされてんの拓海ー」
とか言いながら暁丈が肘でつついてくる。
「名前は?聞いたの?」
「うん。この前見にいったさ、品川麻柚花って奴」
「わーあの子か!あの子女子に嫌われすぎてやばいらしいね!でも超男好きらしいから、拓海狙われたかもよ?」
みなみがにやにやしながらそう言ってくる。
「気持ち悪いこと言うなよー」
「どんな感じだったの?あの子」
「なんか全然見覚えないハンカチ差し出してきてこれ違いますか?とか聞いてきてさ」
「いやそれは普通に間違えたんじゃん」
「いや問題はそのあとだよ。違いますっつったら北川くんのかと思ったとか言われたからなんで名前知ってんのって聞いたら」
「聞いたら?」
みんなが顔を乗り出してくる。
「かっこいいから覚えちゃったとか言ってきた」
「おおおおえーーーー」
みなみが顔面を崩壊させて叫んだ。
「絶対拓海狙われたな!」
「おい拓海引っかかんなよー」
「引っかかるわけねーだろあんな気持ち悪いやつ」
「まあそりゃそうだよな。だって拓海には本命いるもんなー」
なっ。
優生ーーー。
優生の方を思いっきり睨む。
「えーまじ!?だれだれ?」
「俺と拓海だけの秘密!なー拓海ー」
そのとき真子が1人浮かない表情をしているのに気づいた。
「どうした?真子」
「え?ううん、なんでもない」
そう、か。
教室に戻るとさっきの4人が全く同じ場所でまだ喋っていた。
「なんか変な奴に声かけられた…」
「は?女?」
「うん」
「何逆ナンパされてんの拓海ー」
とか言いながら暁丈が肘でつついてくる。
「名前は?聞いたの?」
「うん。この前見にいったさ、品川麻柚花って奴」
「わーあの子か!あの子女子に嫌われすぎてやばいらしいね!でも超男好きらしいから、拓海狙われたかもよ?」
みなみがにやにやしながらそう言ってくる。
「気持ち悪いこと言うなよー」
「どんな感じだったの?あの子」
「なんか全然見覚えないハンカチ差し出してきてこれ違いますか?とか聞いてきてさ」
「いやそれは普通に間違えたんじゃん」
「いや問題はそのあとだよ。違いますっつったら北川くんのかと思ったとか言われたからなんで名前知ってんのって聞いたら」
「聞いたら?」
みんなが顔を乗り出してくる。
「かっこいいから覚えちゃったとか言ってきた」
「おおおおえーーーー」
みなみが顔面を崩壊させて叫んだ。
「絶対拓海狙われたな!」
「おい拓海引っかかんなよー」
「引っかかるわけねーだろあんな気持ち悪いやつ」
「まあそりゃそうだよな。だって拓海には本命いるもんなー」
なっ。
優生ーーー。
優生の方を思いっきり睨む。
「えーまじ!?だれだれ?」
「俺と拓海だけの秘密!なー拓海ー」
そのとき真子が1人浮かない表情をしているのに気づいた。
「どうした?真子」
「え?ううん、なんでもない」
そう、か。