3度目の恋も君を好きになる。
「たーだーし!条件がある」

条件?

なんだ?

「…笑ってねーでさっさと言え」

「くくっ…“あの事件”が時効になるまであと10年。お前はアメリカでおとなしくしてろ。」

…は?アメリカ?

「…口を閉ざしておけって事か。」

「ご名答〜。くくくっ…あの女は…ほっといてやる」

「…絶対だな?」

こいつの言う事は信用出来ねぇ。
けど、今はこいつにすがるしかねぇ…!

くそっ…!!

「あぁ。だが、あの女がもしも“あの事件”について話そうとしたら…お前と同じ目に合わせる。もしくは…女だしな、売り飛ばす。くくくっ…」

「ざけんなっ!!!」

「まぁまぁ、落ち着け?…そんでお前、あの女に手紙を書け。“あの事件”だけは探るなってな。」

「…わかった。本当に百合には手ぇ出すんじゃねぇぞ。もし手ぇ出したらお前達の言う事も聞かねぇ。そしたら困るのはお互い様だろ?」

「ふははははっ。逆に脅されるとは?」

くそっ!

“あの事件”に関して、
親父に止められててももっと調べときゃ良かった…


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