願わくはキミに

◆真っ白な背中



「やばい!寝坊した!」



充電していた携帯の画面を確認すると8:45という数字が記されていた。


今日は2時限からだからあと1時間しか時間がない。


これからお風呂入って着替えて朝ごはん食べて準備して…って考えてないで早くしなきゃ!


ああもう本当に最悪!


洗面器の鏡で自分を確認すると笑えないほどのクオリティがそこにいた。


いやいや、はじめての授業で遅刻なんてまっぴらごめんだ。


お風呂から上がりほくほくした状態で着替えを済まし、食堂へ向かう。



「あら、おはようハルキちゃん」


「おはようございます!朝ごはんありますか?」


「はーい、ちょっと待っててね」


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