そよ風と君
琢実とやらの後ろを歩き
自販機についた。

【琢】『どれにすんの?』

琢実の顔が
自販機の光に照らされる。

ここで私は

貴方に恋をしたの。

一目惚れなんて
ある訳ないと思ってた。

でも

本当にあったんだね。

ドキドキって
こんなにする事も。

顔が赤くなっていく事も。

貴方が買ってくれた
缶ジュースよりも
私の方が熱くなっている事も。

全てが初めてで。

全部

全部

貴方が教えてくれた事。


11月の雪と

貴方がそこにいた。


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