Butterfly
大学の講義終了後。私と咲良は、電車に乗って二つ隣の駅にやってきた。
とある繁華街にある、怪しげなネオンが光るビル。
ここの地下一階にある店に、咲良の彼氏がいるらしい。
ビルの入り口には、やけに色気のある男性や、華やかに着飾った女性たちがウロウロしながら談笑している。
こんなことでもなければ、一生足を踏み入れなかったであろう場所。
私は、カットソー素材の黒いワンピースに、ジャケットという自分の服をじっと見た。
(すごい普通の格好だけど・・・)
大丈夫かな。
咲良も、コートを脱げばワンピース姿になるけれど。
カジュアルな感じではなく、キャメル色をしたとても上品なものだった。
(咲良はいつもそんな感じだけど・・・。いいのかな、私)
尻込みしていると、咲良に「千穂ちゃん」と声をかけられた。
「大丈夫だよ。入り口はちょっと怖いんだけど」
「う、うん・・・」
なんだか、咲良が急にしっかり者のオトナに見える。
私は、ドキドキと緊張しながら、彼女の後について行った。
薄暗い階段を下り、目の前にある真っ黒なドアを咲良が開くと、突然、まばゆいばかりの明るい光に包まれた。
細長い廊下。
その壁に、在籍ホストであろう男性たちの写真が、横一列にズラリと並んで飾られていた。
いつだったか、こんな光景をテレビで見たことがある。
実際に見ることになるなんて、なんだか不思議な感覚がした。
とある繁華街にある、怪しげなネオンが光るビル。
ここの地下一階にある店に、咲良の彼氏がいるらしい。
ビルの入り口には、やけに色気のある男性や、華やかに着飾った女性たちがウロウロしながら談笑している。
こんなことでもなければ、一生足を踏み入れなかったであろう場所。
私は、カットソー素材の黒いワンピースに、ジャケットという自分の服をじっと見た。
(すごい普通の格好だけど・・・)
大丈夫かな。
咲良も、コートを脱げばワンピース姿になるけれど。
カジュアルな感じではなく、キャメル色をしたとても上品なものだった。
(咲良はいつもそんな感じだけど・・・。いいのかな、私)
尻込みしていると、咲良に「千穂ちゃん」と声をかけられた。
「大丈夫だよ。入り口はちょっと怖いんだけど」
「う、うん・・・」
なんだか、咲良が急にしっかり者のオトナに見える。
私は、ドキドキと緊張しながら、彼女の後について行った。
薄暗い階段を下り、目の前にある真っ黒なドアを咲良が開くと、突然、まばゆいばかりの明るい光に包まれた。
細長い廊下。
その壁に、在籍ホストであろう男性たちの写真が、横一列にズラリと並んで飾られていた。
いつだったか、こんな光景をテレビで見たことがある。
実際に見ることになるなんて、なんだか不思議な感覚がした。