Butterfly
「でも、その・・・女の子たちを中毒状態にさせるまで、彼らは無料で配っていたわけ。
その補てん分っていうのかな・・・金額を穴埋めするために、ずいぶんお金が必要だったはずなのよ。
そのお金を援助してたのが、羽鳥さんだって私たちは考えてる」
「まさか・・・。じゃあ・・・咲良もクスリのこと、知ってたっていうんですか?」
「そうね。今の時点では推測でしかないけどね。聞き込みで証言もあがっているの。
羽鳥さん、帰るとき、必ず貴見に封筒のようなものを渡すらしいの。
多分現金が入っていたんでしょう。羽鳥さんも、貴見から何か受け取ってたって話も聞いてる」
「そんな・・・まさか・・・咲良も・・・」
「そうね。羽鳥さんが受け取ってたのも、封筒みたいなものらしいから。中身は何かわからないけど・・・多分クスリじゃないかって私は思っているけどね」
(咲良が、そんな・・・)
世間知らずな咲良のことだ。
違法薬物なんて、知識はほとんどないかもしれない。
悠翔さんに、騙されているの?
それとも・・・わかった上で、お金を渡したりしているの?
クスリは、頼まれて買っているだけ?
咲良もそれを使っているの・・・?
数えきれないほどの、ダークな疑問が湧き上がる。
(咲良、違うよね・・・!?)
考えて、急激な恐怖に襲われた。
私は、バクバクと脈打つ心臓を落ち着かせるため、手を口に当てて何度も呼吸を整えた。
その補てん分っていうのかな・・・金額を穴埋めするために、ずいぶんお金が必要だったはずなのよ。
そのお金を援助してたのが、羽鳥さんだって私たちは考えてる」
「まさか・・・。じゃあ・・・咲良もクスリのこと、知ってたっていうんですか?」
「そうね。今の時点では推測でしかないけどね。聞き込みで証言もあがっているの。
羽鳥さん、帰るとき、必ず貴見に封筒のようなものを渡すらしいの。
多分現金が入っていたんでしょう。羽鳥さんも、貴見から何か受け取ってたって話も聞いてる」
「そんな・・・まさか・・・咲良も・・・」
「そうね。羽鳥さんが受け取ってたのも、封筒みたいなものらしいから。中身は何かわからないけど・・・多分クスリじゃないかって私は思っているけどね」
(咲良が、そんな・・・)
世間知らずな咲良のことだ。
違法薬物なんて、知識はほとんどないかもしれない。
悠翔さんに、騙されているの?
それとも・・・わかった上で、お金を渡したりしているの?
クスリは、頼まれて買っているだけ?
咲良もそれを使っているの・・・?
数えきれないほどの、ダークな疑問が湧き上がる。
(咲良、違うよね・・・!?)
考えて、急激な恐怖に襲われた。
私は、バクバクと脈打つ心臓を落ち着かせるため、手を口に当てて何度も呼吸を整えた。