15才の夏
大きな扉をあけるとおばあちゃんが笑顔で迎えてくれた。
「瑠奈ちゃん!遠いところから来てくれてありがとうねぇ」
最後におばあちゃんと会ったのはあたしがまだ4、5才だった頃。
そのころのおばあちゃんはまだ元気で
背筋もピンとしてた。
でも今は車椅子状態。
全体的にも痩せていた。
「おばあちゃん久しぶり!体大丈夫?」
「大丈夫だよ。年だからねぇ」
そう言っておばあちゃんは微笑んだ。
さっきまでとても憂鬱だったあたしも
おばあちゃんの顔を見て
来て良かったな。
そう思えた。