夏恋

two






次の日。いつも通り起きて、今日もいつも通り…いや、今日は学校に行く前に寄らなきゃ行けないところがある。





町の唯一の本屋さん。




おばあちゃんの幼い頃からの友人が店長の少し小さな本屋さん。




でも、参考書とかのバリエーションも豊富だし、小説とかも新しいのは常に店頭に並んでるからよくチェックしに来る。




今日はまだ本屋が開いてないときに来た。




本屋の裏の方の呼び鈴を押す。



しばらくすると、中からパタパタと音がしてドアが開いた。



「あら?青羽ちゃん、どうしたの?」


中から出てきたおばさんはサヨおばさん。
本屋の店長もしててとても明るくておしゃべりなおばちゃん。



「なんか、前おばあちゃんが入院のときにお見舞いに来てくれたり色々お世話になったみたいで、菓子折り持ってけって言われて、、」

「ああ!そのことなら全然気にしなくていいのに〜!それより具合はどう?
サチさん。」

サチさんとは私のおばあちゃんのことだ。


「かなりいい感じです!今週中には退院できるっぽいです!」


菓子折りをサヨおばちゃんに手渡した。


「親切にありがとね〜」


「あっはい!」



「じゃあ、帰りにウチ来てもらえる?」



帰りは特に用事もないし大丈夫かな。




「了解です!」




「じゃあ!今日も1日頑張ってね〜。気をつけてな〜」




私は手を振りながら本屋さんを後にした






あっ!そろそろ急ぎ足で行かないとやばいかも!







私は少し早足で学校に向かった。
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