一目惚れ
2人でキッチンに向かうが、
さっきまでここにいたはずの緑色の物体がいない。
うそ。
さっきまでいたのに!
なっなんで!
この数分でどこかに行ってしまったのか?
ぎゅっ。
え。
モジャ男が後ろから抱きついてきて、
苦しいぐらいに締め付ける。
うっ。苦しいです。
「はぁー焦ったー。
まじ最悪なこと考えたから。
…ふぅ。よかった。生きてて。」
…心配かけちゃったのか。
そりゃそうだよな。
「ごめん。たいしたことじゃなかった。
緑色の物体にびっくりして慌てて電話して。
ごめん」
「いいーって。安心したんだよ。
なんかあったらすぐ電話してって言ったろ?
まぁ何も無くても本当は
連絡欲しいんだけどな」
…
モジャ男の大切にしてる言葉たち
…
「ん?どした?」
「あっいや…」
心配してくれている。
私を見て安心してくれている…
…
聞き流してた言葉たちを
ちゃんと聞いてあげなくてはいけないなんて
思ってしまうのは、
魔法のせいかな…