隣ん家のアイドル
私は夕飯を食べ終え、少し玲央都のお母さんと話し家を出た。


玲央都が来なかったのは凄く残念だった。



落ち込んだ気持ちから気分転換しようと、私はコンビニに行くことにしてマンションを出た。



「朱鳥!」


後ろから誰かが私を呼んだ。


誰かなんて、声でわかった。



「玲央都…」



「俺…本当…今日はごめん!」




玲央都の目は潤んでいた。

でもきっと、私の目はもっと潤んでいる。



「気にしないで!玲央都のお母さん久しぶりで楽しかった!」



一緒懸命元気な声を出すけれど、変な力が入って涙が出そうになる。



「違う!そうじゃない!」
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