性悪王子と秘密の同居
…藤堂くんは小さな子供を
あやすかのように
「もう大丈夫だから…」
といって背中を叩いてくれた
…すると私は
魔法にかかったかのように
「ぅぅ…ぅ…ぅ……」
泣き止んでいった
「…泣き止んだか?」
「うん
ありがとう」
「いや、俺のせいだし
守りきれなくてほんとごめん」
「藤堂くんは助けてくれたんだし
命の恩人だよ!
ほんとにありがとぅ…」
…そういって羽音は蓮の腕の中で
眠りについた…