203号室で暮らそう
「だから“可愛らしく生まれたかった”なんて、もう言うことないよ。ゆーか、とっても可愛いんだから」
 
ぽわぽわ。
 
ぽわぽわ。
 
してるのは、こころなのか、熱を持った身体なのか、解らないけれど。
 
何だか、とっても心地好い気持ちになった。

“ゆーかは、とっても可愛いよ”
 
おでこに乗せられた陽景くんの手から。
 
そのことばが、お世辞でも上辺だけのものじゃない、って。
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