双姫 Ⅲ


真綺side


『お母さんの気持ちも考えないで
勝手な事言わないでッ!!』


「うるさい…うるさいッ!!」


アンタに私の何が分かる。


" 真綺?真綺だよな?? "


" 思ってたよりも妹が居るって嬉しいな。 "


優しかったお兄ちゃん。
周りから悪く言われてても私には優しかった。

私の存在を唯一認めてくれてた。


それなのに、奪われた。


「全部、全部……アンタのせいよ!!」


憎しみの目で『双姫』を睨みつけた。


真綺sideEND


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