mermaid princess~人魚姫の恋~
車を走らせて20分後。
着いた所は海だった。
「ちょっと降りようか」
「うん」
「暗いから足元に気をつけて」
と海斗くん。
車から降りると、真っ暗な海。
夜の海は凄く神秘的で、朝と違う雰囲気。
でも潮の香りはそのままだった。
「真っ暗…」
「少し歩こうか?」
「うん」
「行こう」
恥ずかしいから、ちょっとだけ距離を空けて、海斗くんの横を歩く。
改めて海斗くんが、大きい事に気がついた。