今夜、君にラブロマンスをささげよう。

 いやいや、でも妖精のロップちゃんがそう言うのならもしかするとだし。


 もし仮に志月先輩が王子様だったとしたら話が早い。

 だって彼は今、わたしとお付き合いしてくれているんだもの。


 今は志月先輩のことがどうとかよりも、ロップちゃんをなんとかしてあげる方が先だよね。



「ロップちゃん、わたしが志月先輩に会わせてあげる。だからお願い、わたしが良いって言うまでポケットから出ないでね」


「わかりました。よろしくお願いしましゅ伊万里姫」


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