今夜、君にラブロマンスをささげよう。
かくしてロップちゃんを胸ポケットに入れたわたしは、トイレから出るなり神流ちゃんと一緒に食堂へやって来たのだった。
朝食の時間よりもまだ早い今は、生徒の数は少ない。
ところどころに座っているだけだった。
「伊万里、志月と付き合うのが嫌なら無理して付き合わなくてもいいんだぞ?」
あ、聡(さと)ちゃんも早いんだ。
食堂にやって来たわたしと神流ちゃんを見つけた聡ちゃんが傍(そば)に駆け寄り、そう言った。
でもね、わたし。
志月先輩といるのはドキドキするだけで、嫌だなんて思ったことはない。