ふたりの日常。~冬の夜~
帰り道のサプライズ返し
ティラミスとパンナコッタの最強コンボで、わたしは心もお腹もすっかり満足していた。

お店を出ると、突然の北風。

「寒っ」

急に吹くなんて、反則だ。
そろそろ厚手のコートに替えようかな。
そんなことを考えていると、啓介が左手を差し出してきた。

「手、つなぐ?」

「…うん」

右手があったかい。
なんて言うか、温泉みたいにじんわりとあったかい。

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