バウンス・ベイビー!
「あ」
ポーンと時計の針がすすみ、日付と共に年も変わった。あけまして、おめでとうございます、とテレビの中でキャスターが告げる。
年が明けた―――――――――
濡れた手をタオルで拭いて、私は寝転んで目を閉じている平野へと近寄った。
「年明けたよー、おめでとう」
平野の返事はない。規則正しい呼吸の音。・・・もしかして、寝てしまってる?
「平野?」
おいおい、と思ったけれど、どうせ同じベッドでは眠れない。私は静かにテーブルの脚を畳んで部屋の隅へと退けると、テレビを消してクローゼットから予備の毛布を取り出した。
寝る時どうしようかと思っていたのだ。平野が寝てくれて助かった。下手したら、気詰まりだから徹夜で飲むか、と思ってたくらいだし・・・。この体力でそれをやるのはちょっとヘビーだな、と思っていたのだ。
静かになってしまうと夕方のキスを思い出す。私は自分の頬を叩いて、それから毛布をかけるべく床に膝まづいた。
起こさないように、そおっと――――――――
手が伸びてきていることには、気がつかなかった。
屈み混んだ私の後から伸ばした手に力をいれて、ぐるんと一回転させられ、急に平野が抱きしめてきた。うわあ!?と叫ぶ私をあっさりと床に組み敷いて、気がついた時には私の上には平野の顔が。あまりにも近くて焦点がぼやけるほどだった。
「ちょっ・・・ええ!?」
「おめでと」