冷たい君の裏側。
なんで?
嫌いになっちゃったの?

分かってはいたけど、やっぱり目の前にするとダメだな。

止めなきゃいけないのに。
止まらない涙にイライラする。

もう、別れなきゃだな。

だって、いつまでも元カノがここにいたらイヤでしょう。

そしてふと気づいた。
最近ソラくんから女物の香水の匂いがしていたのを。

確か真子もそんなのをつけていた気がする。

なんだか嗅いだことがあると思ったのは、そういう事だったのか。

愛梨子ちゃんの香水の匂いだったんだ。

今更気づくなんてね。

先に別れを告げられるのは辛すぎる。
顔も見たくない。

そうだ。出ていくと手紙を書けばいいんだ!


ソラくんと一緒に選んだ便箋と封筒をここで使うなんてね。

そして私は書き出した。
ソラくんへのお手紙を。
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