冷たい君の裏側。
「ちーか!」


お皿洗いを終えるとソラくんに呼ばれた。


「ん??」

「こっち」


首をかしげながら近づくとニヤッと微笑んだソラくんが私を引き寄せる。


「うわぁ」


なんて、女の子らしくない声が出る。
それに肩を震わせて笑うソラくん。

ふんっ!


「今のはソラくんがいきなり引き寄せたから!」


全力で否定…というか責任転嫁?してもソラくんは笑ったまま。

私はソラくんの膝の間で
体育座りをして膝の上にあごを乗せた。


「ちぃ、口尖ってるー」

「ふんだ」


いきなり体が回転させられた。
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