信じろよ、俺のこと。
「お前が白夜に拐われたことだけどな、
あれは俺がたてた計画なんだ。」
「えぇ!?」
とんでもないこと言い出したよ、希一。
「蓮斗が俺のことを嫌ってるのは知ってた。
ゆず狙いなのもな。
だけどどいつがゆずに近づくのか
俺にはわかんなかったんだ。
そんなときに、ゆずが貴樹を連れてきた。」
「…………そういえば、あの日
あたしを部屋に行かせて二人で話してたね…。」
「あの時貴樹から直接聞いたんだ。
俺がゆずを拐う役です。ってな。
そのために近づいて、彼氏になったと。
だけど、こいつは白夜を潰したいと言い出した。
ゆずに危険な目に合わせたくないと。
だからゆずを守ってほしいってな。
最初は疑ったけどな。
でもこいつの目は真剣だったんだ。
だから俺はこいつと手を組んだ。
俺らはゆずを守る計画を立てたんだけど
それじゃ貴樹が裏切ってるといつかバレる。
だから逆に俺は蓮斗の計画を利用した。
貴樹にゆずをさらってもらって、
そのあとすぐゆずを助けにいく。
貴樹が俺を殴ったのも計算のうち。
こいつ本気で俺を殴ってないし
急所も見事にはずしていた。
そんで油断した蓮斗を潰したんだ。
俺がやられてるフリをするだけで
蓮斗は油断するからな。単純だろ。」
そう言って希一は笑った。
楽しそうに。