ドラマ好きの何が悪い
「シュンキもお前のこと心配してたからさ。」
カイトは私の様子を伺うようにチラッとこちらを見る。
「シュンキさんから昨晩電話もらったよ。色々心配かけちゃって申し訳ないわ。」
コピー機から原紙を取り出して、新しい原紙を入れ直す。
コピーされた紙を少しずつ取って脇机に置いていった。
一気に取るのはさすがに腰に響く。
「でさ、聞こうと思ってたんだけどさ。」
カイトは私が取ろうとしたコピーの束を横からさっと取って脇机に置いた。
「ありがとう。で、何?」
「お前達って結局付き合うことになったの?」
脇机に置いた束を丁寧に揃えながらカイトは聞いてきた。
「一応、そういうことにはなってるけど。」
「付き合おうって、シュンキが言った?」
「そうだね。どちらからともなくって感じだったけど、シュンキさんからかな。」
「そっか。」
私はコピー50枚と設定して、再びスタートボタンを押した。
「で、お前はやっぱ、結婚は、考えてる?」
「全く考えてないとは言わないけど、まだそこまで明確な答えは自分の中には出てないかな。」
こんな話してるけど、よく考えたらここは職場ど真ん中なわけで。
気忙しく行き交う社員達を見ながら、何話してんだ。カイト。
急に、周囲が気になって辺りを見回すと一人と目が合った。
うわ。三輪カナト!仕事に集中しろっての。
目が合うと、カナトはニヤッと笑って、パソコンに視線を落とした。
また同期達にメールでも打っるんだわ。
ほんと、最悪。
「んじゃ、とりあえず、今日はミナミは無理ってことで。」
カイトは、私の肩にポンと手を置くと、「じゃ。またな。」と言って自分の職場の方へ戻って行った。
カイトは私の様子を伺うようにチラッとこちらを見る。
「シュンキさんから昨晩電話もらったよ。色々心配かけちゃって申し訳ないわ。」
コピー機から原紙を取り出して、新しい原紙を入れ直す。
コピーされた紙を少しずつ取って脇机に置いていった。
一気に取るのはさすがに腰に響く。
「でさ、聞こうと思ってたんだけどさ。」
カイトは私が取ろうとしたコピーの束を横からさっと取って脇机に置いた。
「ありがとう。で、何?」
「お前達って結局付き合うことになったの?」
脇机に置いた束を丁寧に揃えながらカイトは聞いてきた。
「一応、そういうことにはなってるけど。」
「付き合おうって、シュンキが言った?」
「そうだね。どちらからともなくって感じだったけど、シュンキさんからかな。」
「そっか。」
私はコピー50枚と設定して、再びスタートボタンを押した。
「で、お前はやっぱ、結婚は、考えてる?」
「全く考えてないとは言わないけど、まだそこまで明確な答えは自分の中には出てないかな。」
こんな話してるけど、よく考えたらここは職場ど真ん中なわけで。
気忙しく行き交う社員達を見ながら、何話してんだ。カイト。
急に、周囲が気になって辺りを見回すと一人と目が合った。
うわ。三輪カナト!仕事に集中しろっての。
目が合うと、カナトはニヤッと笑って、パソコンに視線を落とした。
また同期達にメールでも打っるんだわ。
ほんと、最悪。
「んじゃ、とりあえず、今日はミナミは無理ってことで。」
カイトは、私の肩にポンと手を置くと、「じゃ。またな。」と言って自分の職場の方へ戻って行った。