消えない絆
あたしはもう、頭が混乱状態。
そんなあたしに藤村君は
「窓側後ろ☆特等席じゃん?」
握った手は大きくて、あったかかった。
「席着いたかー?
じゃあ自己紹介するぞー」
「ねぇ!藤村君」
あたしは思いきって、
風をうけて幸せそうな
藤村君にきいた。
「お?どーしたあ」
「なんであたしを隣に?」
きっとこの時のあたしの
顔は、真っ赤だったよね?
「お前の事、気に入った!
もっと お前の事、
知りたいって思った!」
え? それってどういう意味?
あたしは少し期待した。
まあ、ありえないって
自分でも分かってたけど‥