消えない絆



あたしはもう、頭が混乱状態。



そんなあたしに藤村君は



「窓側後ろ☆特等席じゃん?」


握った手は大きくて、あったかかった。





「席着いたかー?
じゃあ自己紹介するぞー」




「ねぇ!藤村君」


あたしは思いきって、
風をうけて幸せそうな
藤村君にきいた。



「お?どーしたあ」


「なんであたしを隣に?」



きっとこの時のあたしの
顔は、真っ赤だったよね?



「お前の事、気に入った!
もっと お前の事、
知りたいって思った!」



え? それってどういう意味?

あたしは少し期待した。
まあ、ありえないって
自分でも分かってたけど‥
< 9 / 11 >

この作品をシェア

pagetop