年下わんこに要注意

***

そんな日々を過ごして4年程経った。


それまでは彼女の存在は有難いとは思っていたが、正直なところ"浄化作用のある天然水"くらいの認識だった。


それがある日を境に彼女の周りの守護霊と付喪神達がしょんぼりし始めた。

あんなに暖かい光達が、しゅん…としている。

何か彼女にあったのだろうが、数日すれば回復するだろうと思っていた。


それが1ヶ月経っても回復しなかったため、いよいよ余計なお世話である事は分かっているが、心配になってきてしまったのだ。

身内に不幸事でもあったのかと思ったが、そういう訳でも無さそうだ。


たまたま彼女に用があって話をするついでに聞き耳を立てる。

"かわいそう"
"婚活って何?"
"結菜ちゃんずっとひとりぼっち…?"
"ぼくたちがいるから、元気だして"


そう言えば先月彼女の先輩が結婚報告をしていた。3ヶ月後に俺の部署の先輩と入籍予定だそうだ。
そして確か彼女の同期や、先輩は漏れなく既婚者。

そういう事か。
くだらない。
だから女は面倒くさいんだ。


そんな事を思っていると彼女の守護霊が言った。

"もうすぐ現れるから大丈夫"



その言葉にドキリと胸が傷んだ事に自分が1番驚いたのは言うまでもないだろう。








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