年下わんこに要注意
何故かズキズキとする胸を押さえながら俺は平常心を保ち自分の席へ戻った。
もうすぐ現れる……
それは彼女にそういう相手が現れるという意味なのだろう。
あの暖かい光に包まれる彼女に選ばれる男…
きっとそいつも同じような暖かい人間なのかもしれない。
本当に………?
もしかしたら他の人間と同じようにどんよりした守護霊を連れている可能性が高いんじゃないか?
もしそうだとして、彼女がどれだけ貴重な存在なのか分からない人間が彼女の隣に居られる…
あの居心地のいい空気を当たり前のように…
…………イライラする。
考えるだけでもその男を消したいくらいに。
そこでようやく俺は自分の気持ちに気が付いたのだ。
彼女自身も暖かい人間である事は分かっている。
それを無意識に目で追っていた自分にも。
その男が現れる前に俺が彼女と結婚してしまえばいい。
彼女は優しく暖かい。
1度恋人になって関係を持ってしまえば俺の事を無下にはできなくなるだろう。